「床はスティックでしっかり、棚の上はハンディでサッと」。そんなふうに1台で家中をまるごと掃除できたら、掃除のストレスってぐんと減りますよね。
最近はコードレスの2WAY掃除機がかなり進化していて、吸引力はもちろん、軽さやゴミ捨ての楽さまで選び方が変わる時代です。今回は「ハンディクリーナーにもなる掃除機」に狙いを定めて、実際に使ってみて「これ、いいな」と思えるモデルを厳選してご紹介します。
なぜいま2WAY掃除機が人気なのか
ひとつ大きな理由は、掃除の役割分担が変わってきたことです。
床掃除のメインはロボット掃除機に任せて、人間は「ロボットが届かない場所」だけをサッとやる。そんなスタイルが増えたことで、普段はハンディとして隙間や高い場所に使えて、週末だけスティックで床をまとめ掃除できる2WAYタイプの便利さが見直されているんです。
もちろん「とにかく収納を増やしたくない」「サブの掃除機まで買う余裕はない」というシンプルな理由も根強い人気の秘密。1台あれば家中どこでも掃除できるという安心感は、想像以上に快適です。
選ぶときに絶対チェックしたい3つのポイント
2WAYだからこそ、失敗しないために見ておきたいポイントを整理します。
ひとつめは集じん方式です。
紙パック式はゴミ捨て時にホコリが舞いにくく、パック交換が約2か月に1回で済むモデルも。手入れの頻度を減らしたい人やアレルギーが気になる人は、紙パック式を選ぶと掃除後の不快感がかなり減ります。逆にサイクロン式はランニングコストがほぼゼロで、ゴミが透明ケースに溜まっていく様子がわかるので「掃除した感」が好きな人に向いています。
ふたつめは本体の重心バランス。
スティック掃除機は手元に重さがある「上重心タイプ」と、ヘッド側に重さがある「下重心タイプ」に分かれます。上重心は高い場所の掃除が楽ですが、長時間使うと腕が疲れやすい。下重心は床掃除で安定感があり、自然と前に進む感覚でラクに動かせますが、家具の下にヘッドを差し込みにくいことも。ハンディ状態で使う時間が長いか、スティック状態がメインかで選ぶのがコツです。
そして見落としがちなのが、ハンディ状態での実際の使い勝手。
スティックからハンディへの切り替えが片手でできるかどうか。ハンディにしたときゴミ捨て口が使いやすい位置にあるかどうか。こうした細かいところが、毎日の「ついで掃除」が続くかどうかの分かれ道になります。
おすすめモデルをタイプ別に紹介
ここからは、目的別に選んだ6モデルをじっくり見ていきましょう。
日立 かるパックスティック 日立 かるパックスティック PKV-BK3P-C
吸引力と手入れの楽さ、両方で高評価を集めているのが日立のかるパックスティックです。
最大の魅力は、紙パック式でありながら軽量設計を実現しているところ。自走式のパワーブラシが搭載されていて、床の上をスイスイ進む感覚は実際に使うとかなり気持ちいいです。ヘッドのブラシには毛が絡まりにくい工夫がされていて、髪の毛が長い家族がいるご家庭でもストレスが少なく済みます。
ハンディ状態にしてもバランスが良く、エアコンの上や本棚の隙間にもサッと差し込める取り回しの良さ。紙パックの交換頻度は約2か月に1回なので、ゴミ捨ての手間を減らしたい人には特におすすめです。
ダイソン PencilVac Fluffy ダイソン PencilVac Fluffy SV50 FF
その名の通りペンシルのような細長いデザインが目を引く一台。とはいえ見た目だけでなく、ダイソンならではの強力な吸引力は健在です。
本体が非常に軽く、ハンディ状態での使い勝手は圧倒的。車のシートや階段の隅、キッチンのちょっとしたこぼれものなど、「あ、ここだけ」と思ったときに片手でスッと使える手軽さが魅力です。スティックにするとパイプが細めなので、狭い隙間にも入り込みやすい設計。軽さを最優先したい人、サブ掃除機としての役割も期待している人にぴったりです。
Shark EVOPOWER SYSTEM FIT+ Shark EVOPOWER SYSTEM FIT+ LC150JBL
ゴミ捨ての概念を変えてくれるモデルです。
専用の充電ドックに本体を戻すだけで、自動的にゴミをダストステーションへ吸引回収してくれます。紙パック不要でこの自動ゴミ捨て機能がついているのはかなり便利で、ゴミに触れるストレスから解放されるのは想像以上に快適です。
吸引力も十分で、フローリングの隙間に入り込んだ細かいゴミもしっかり吸い上げます。ハンディにしたときのバランスも良く、スティック⇔ハンディの切り替えもスムーズ。とにかく手入れの手間を減らしたい、掃除にかける時間を最小限にしたいという人には、このモデルが強い味方になってくれます。
アイリスオーヤマ マルチツールセット アイリスオーヤマ 充電式ハンディクリーナー マルチツールセット HCD-22M
コストパフォーマンスで選ぶなら、アイリスオーヤマのこのモデルを外せません。
本体重量はわずか0.5kg。雑誌「家電批評」のテストでも高い評価を得ていて、ハンディ状態での吸引力は価格帯を超えたパワーを発揮します。スティック状態ではさすがに上位モデルに一歩譲る部分もありますが、日常使いにはまったく困らないレベルです。
何よりグリップの握りやすさが秀逸で、手の小さな人でも安定して持てる設計。複数のアタッチメントが付属していて、布団のダニ対策や車内の細かい掃除までこれ一台でこなせる懐の広さも魅力です。初めてのコードレス2WAY掃除機としても、サブ機としても自信を持っておすすめできます。
実はここが大事「壁際のゴミ」問題
2WAY掃除機のレビューでありがちなのが「吸引力は強いのに、壁際のゴミを吸い残す」という話。
実際に使ってみるとわかるのですが、ヘッドの形状によって壁際の取りこぼしにはけっこう差が出ます。特にフローリングと壁の境目に溜まる細かいホコリは、ヘッドの先端が壁に密着するかどうかで結果が変わります。
上で紹介した日立のかるパックスティックは、ヘッド前方が薄く設計されていて壁際のゴミもしっかりキャッチ。Sharkのモデルもヘッドの可動域が広く、隅まで吸い残しが少ないという声が多く聞かれます。購入を検討するときは、ぜひ「壁際性能」もチェックしてみてください。
新しい掃除スタイルで家事をもっとラクに
「ハンディクリーナーにもなる掃除機」は、ただの便利家電ではありません。
床から天井付近まで、家中のあらゆる場所を1台でカバーできるということは、掃除のたびに複数の道具を持ち替えるストレスから解放されるということ。ロボット掃除機と組み合わせれば、日々の床掃除は自動化して、人間は隙間や高い場所だけを2WAY掃除機でサッとやる。そんな役割分担が、これからのスタンダードになっていくはずです。
どのモデルを選ぶにしても、自分の生活スタイルに合った一台を見つけることが一番の近道。この記事がそのきっかけになれば嬉しいです。

コメント